前回は「松山城のたそがれ 3〜加藤嘉明の城〜」の話でした。

戦国時代の中でも、それほど知名度は高くない加藤嘉明。

しかし、武勇に優れ、実直な加藤嘉明は秀吉に重宝されます。

順調に備中を攻略していた羽柴秀吉軍に、大きな一報が入ります。

本能寺の変勃発です。
そして、中国大返しした羽柴軍に、加藤嘉明も従軍します。

山崎の合戦でも大いに武勇を振るい、さらに加増されました。

明智軍を倒したぞ!


清洲会議で事実上織田家の後継者となった秀吉。
次には柴田勝家と対峙します。


そして、賤ヶ岳の戦いで、羽柴秀吉と柴田勝家が雌雄を決し、羽柴軍が勝利します。
この時に、「賤ヶ岳七本槍」の一人として、加藤清正・福島正則らとともに名をあげた加藤嘉明。



ついに、羽柴家
七本の指に入った!
この後、加藤清正・福島正則が急速に出世してゆくのに対して、加藤嘉明たちは少し出遅れます。


これは、加藤嘉明が「加藤清正たちより劣っていた」が理由ではありません。
主な理由は、加藤・福島らが尾張出身で「秀吉・おねの方に長年仕えていた」からです。


特に、福島正則に至っては、秀吉の身近な血縁者でした。



俺も
頑張っているのに・・・



虎之助(加藤)や、市松(福島)ばかり
優遇されて・・・
ちょっとボヤく加藤嘉明。
しかし、剛直な加藤嘉明は



益々頑張るぞ!
と秀吉に尽くす方針を貫きます。

