前回は「織田信長の夢の跡:たそがれの安土城址」の話でした。

安土城に行く機会がありましたら、ぜひ麓の「安土城天守 信長の館」にも行ってみてください。
この建物には、安土城の大きな復元模型があって、圧巻です。
内部も詳細に作り込まれていて、往時の雰囲気を感じることが出来ます。

煌びやかな安土城天守閣の雰囲気が、良くわかります。
この模型だけでも、「おっ!」という気持ちになります。
これが実際に建っているのを想像すると、「本当にこんなすごい城が中世日本にあったのか」と感動します。
当時世界最先端のヨーロッパの宣教師たちが、安土城の豪華さや築城技術の高さに驚いたのも当然でしょう。

安土城には大きな吹き抜け(推測)がありました。

中央をつらぬき、四層にわたるド迫力の吹き抜けです。
これは、本当にすごいです。
このデザインを考えたのが信長なのか棟梁の岡部又右衛門なのかはわかりませんが、やはり信長なのでしょう。

安土城の基本的なデザインは、
余自ら行った。



細かいところは、全て奉行の丹羽と、
棟梁の岡部に任せたわ!
城の中に「信長の世界」を、生み出したのです。


ここに信長の世界観が感じられます。
豪華絢爛たる大きな吹き抜けをもつ空間、これこそ織田信長!という感じです。



南蛮にもない城を作るのだ!



地上で最高の城だ!
武田信玄や上杉謙信が、全く実行しなかった「本拠地の移動」を次々と行なった信長。
安土城を築城開始した頃は、「織田の天下が見えてきた」頃でした。
安土城の次に「大坂に本拠地を移動することを考えていた」とも言われる織田信長。
この日本人離れした強烈な世界観が、この模型から垣間見ることが出来ます。
ぜひ行ってみてください。