前回は「高杉晋作 7〜疾風の男の実行力 2〜」の話でした。

「英国公使館焼き討ち」を断行した高杉・久坂たち。

やったぞ!
もう怖いものは、何もありません。


こういう物騒な空気の中、一つの藩だけで以前から「尊皇攘夷」と沸騰し続けた長州藩。
久坂玄瑞が朝廷工作を行い、時の関白が正式に攘夷の期限を定めました。



よし!
勢いこんだ長州藩は、1863年ついに本気で攘夷を決行します。
関門海峡を通過中の米国、フランス、オランダの商船に突然砲撃を加えたのです。





危険だとは
思っていたが・・・



本気でやるとは、
思わなかった・・・
そして、激怒した米仏が英国とオランダと組みます。
そして、長州は列強の艦隊から報復攻撃を受けます。



長州を
叩いてやれ!
全く勝ち目のない戦いであり、軍備で隔絶たる差がありました。
イケイケドンドンで、米英仏蘭四カ国艦隊と戦争した長州藩。


長州の軍艦は全て沈没・大破、砲台も全滅、長州兵は蹴散らされます。
最新兵器に敗れるも、白兵戦などで一矢報いた薩英戦争における薩摩藩とは異なりました。





薩摩は英国に反撃して、
かなりの被害を与えたぞ。
この時、長州藩の軍隊は、それほど強くなかったのです。





これは・・・・・



攘夷などと、言ってられない。



強い軍隊を作らねば!
高杉晋作は考え続け、やがて一つの結論に到達します。