前回は「戦争と「横綱破った大関」を混同した幼い発想の草鹿龍之介参謀長〜山本長官の命令無視をする気満々の草鹿参謀長・作戦命令を催促する山口多聞司令官〜」の話でした。
冷静極まりない米政府と米軍首脳部：ルーズベルト大統領の思惑
連合艦隊司令部と第一航空艦隊司令部が揉めている間、米政府及び米軍首脳部は極めて冷静でした。
そして、ルーズベルト大統領は「万全の開戦準備」を進めます。
いよいよ
Japanが我がUSを攻撃してきたか・・・
真珠湾を攻撃した、
Japanの海軍の状況は？
どうも、US海軍の情報では、
Japanは、作戦を切り上げた模様です。
うむ・・・
そうか・・・
想定していた攻撃だが、
想定外の被害になったな・・・
はっ・・・
少しJapanを甘く見すぎました・・・
実際、ルーズベルト大統領やハル長官から見れば「はるか格下」であった大日本帝国。
戦艦などの艦艇は、
我が国力の総力をあげれば、埋め合わせは可能だ。
問題は、
亡くなった将兵たちだ・・・
何人くらい
亡くなったと考える？
2,000名を
超えるかと・・・
2,000名を超える
我がUSの誇り高き将兵が亡くなったのか・・・
・・・・・
Japanには、この攻撃を
後悔させねばな！
必ずや、
Japanに大きな後悔をさせて見せる！
ルーズベルト大統領の瞳が輝きました。
「世界のYamamoto」の巨大な存在感
Nagumoは、いつMidwayを
攻撃するのだろうか？
あるいはNagumoは、Midwayを
攻撃しないのか？
どうも、
その模様です・・・
現在、Nagumoは、Midwayからは、
遠ざかっています。
だが、これは
奴らの陽動作戦かもしれん・・・
確かに
その可能性はあります。
艦隊を分派させて、
Midwayを強襲するかもしれぬな・・・
Yamamotoは、
これまでのJapaneseとは全然違う！
私は、ああいうJapaneseに
会ったことがない・・・
Yamamotoは、
欧米の軍人と比較しても別格だ・・・
Yamamoto・・・・・
冷静沈着で大胆なYamamoto・・・
あれほどの人物が・・・
あれほどの人物が、
大きなリスクを冒して・・・
手ぬるい攻撃をするとは、
到底思えん！
それほど、「世界のYamamoto」は米海軍にも巨大な存在感を持っていました。
私もYamamotoは、
もっと徹底すると考えます・・・
他ならぬ
Yamamotoのことだ・・・
引き続き、
Nagumoを追え！
はっ、
Halseyに命令します。
Nagumoの腹を探るキング司令官
Halsey
司令官よ！
はっ！
一体
今度は何だ？
我らの情報部はJapanの暗号解読を
続けている・・・
だが、
Nagumoの魂胆が分からん！
Nagumoがどう出てこようと、
俺がブチのめしてやる！
ご苦労だが、
万全の体制を続けてくれ！
了解！
Nagumoを補足中です。
感情的になっている日本軍司令部とは対照的に、冷静に合理的判断で動く米海軍司令部でした。
この作戦は
却下！
大丈夫か？
草鹿よ！
お前は一体何考えているんだ！
南雲よ、
やってくれるよな・・・
作戦指導の「合理性」の面で、米軍に著しく劣る日本海軍の体制でした。
